新製品開発成功のカギ ”開発エンジニアの特性を見抜く”
新製品開発成功のカギ
新製品開発成功のカギは、開発エンジニアの特性を見極めることが重要です。言い換えますと、人間のタイプを見抜くことと言った方が適切かもしれません。人間のタイプには乱暴な言い方になるかも知れませんが、石橋を叩いて渡る人、石橋を叩いても渡らない人、石橋を叩くふりをする人の3要素があります。
人の性格
石橋を叩いて渡る人は、慎重な人が多い。現代のように、リスクが多い世の中では、石橋を叩いて渡らないと、表面は石でも内側は腐った木かも知れません。石橋を叩いても渡らない人は、慎重すぎて前へ進めない人に相当すると言えます。ただ、石橋を叩いているので、橋を渡れるような状況を設定すれば、渡ることができるはずです。つまり、石橋を渡る意味・目的を設定すればその目的に向って前進するということです。一番厄介なのは、石橋を叩くふりをする人です。実際は石橋を叩いていないのに「私も一緒に叩いているよ」という振りをすることです。つまり、私もこの仕事は大事なことだから一生懸命やっているよという素振りを見せますが、実際は行っていません。ただ、新製品開発チーム内には必ずといっていいほど、このタイプの人がひとりは存在します。開発がスタートする前に、このタイプに誰が当てはまるのか、見抜くことが成功を導く一つのカギとなります。
石橋を叩く振りをする人の使い方
では、そのようなタイプの人をどのようにリードしていけばよいのでしょうか。経験的見地からすれば、こういうタイプの人には、やるべき役務範囲を明確にして、それをリスクの火の粉として振りかけるのです。途中で、手を掛け目を掛け、誉めてあげることが必要です。一番重要なことは、やり遂げた後の最終評価をその人の手柄にしてあげることです。