新製品・新事業テーマの創出 ”潜在意識とテーマ創造”
潜在意識とはなんだろうか
自分の置かれる状態・状況によって、感じ方が大きく違うとよく諸先輩からアドバイスを受けたことを思い出します。特に、不安ややるせない状況に陥ったときほど、強く意識を感じ始めます。なぜだろうかと、素朴な疑問を持ちますが、実は、自身の心の中に奥深く潜む過去の経験を引出す作業をしているだと思います。それは、今、しなければならない判断あるいは決定事項を過去の記録(経験)と比べて、よりよい意思決定をしようという現れなのでしょう。しかしながら、これから前へ進む、言い換えますと未来へ発進しようとしたき、過去の経験値と対比しても、対比する経験がないと言えます。
こうしたことに鑑みますと、潜在意識は過去の経験値を奥深く潜ましているのではなく、過去の意識、特に活力が旺盛のときの意識を引出し、現在と未来をつなぐ、いわばレインボーのような役目を果たすのかもしれません
潜在意識とテーマの創造
そうした活力の旺盛のときの潜在意識を呼び起こし、その意識を利用して、未来へと進んで行く、この未来志向的な意識がテーマ創造の原点になると思います。特別な方は別にして、ほとんどの人々は年齢を増しますと保守的になると同時に憶病にもなり、潜在意識の中にある危険なときの意識を呼び越し、それを盾に意思決定をしようとします。ある意味では、それも正しい意思決定かもしれませんが、未来への躍進を考えますと、無用の長物となってしまうわけです。無用な長物とならないような、潜在意識の活用が期待されます。