新製品・新事業テーマの創出 ”2021・22年の世情とテーマ創造”

2021年~2022年の世情

 新型コロナウィルスの発症で、”NO密”というワードが、今では世界の共通語になったと言えます。その内訳を垣間見ますと、「空ける」、「接触しない」、「握手をしない」、「離れる」などとなりましょうか、あるいは、もう少し飛躍した言い方をすれば、「人目を避ける」、「共同作業を避ける」などとも言えるかも知れません。いづれのワードも、人とのかかわりを持たない方が良いということを指摘しているわけです。この「人とのかかわりを持たない方が良い」という言い方を発展させますと、集団から個へと移り変わることを示唆していると言えます。もちろん、もともと集団とは距離を置き、個を重んじている人もいますが、今回の新型コロナウィルスの発症によって、ある意味では強制的に示唆されている集団から個への転換は、集団を好む人々にとって、かなりのストレスを生むことになると思われます。この状況は、今後しばらくは続くと思うのが順当でしょう。

テーマ創造

 こうしたことに鑑みますと、社会構造としては集団的な行動から個の行動へと移り変わるゆく中で、従来のような日本人のDNAにある馴合いもたれあい的な考えが少しずつ是正され、一種の独立的存在とも言いましょうか、個を尊重させるような仕組みが好まれるようになると同時に、その反面ストレスを解消させる、言い換えますと「癒し」を与えるような方法なり手法が用意されていなければ、持続できないと言えます。
 また、上記のことに飛躍を重ねれば、クリーン環境つくりが励行されるとも考えられます。しかしながら、先進国と言われる国においては、ある程度のクリーンを維持することが可能でしょうが、クリーンな環境にほど遠い国々が多く存在します。しかしながら、手を洗う、顔を洗う、うがいをするだけでもかなりの感染を防げると言われています。それらの日常的な習慣を小さい子供から身に付けもらうことを世界に向かって発信して行くことが、重要な要素と言えるでしょう。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了<br> 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役<br> 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師<br> 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問<br> <br> 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。<br> <br> 所属学会<br> 日本経営システム学会会員<br> 米国リスクマネジメント協会会員