新製品・新事業テーマの創出 ”企業運営の転換と意思決定”

新年の定義

 暦のうえでは、1月1日から2022年がスタートしたと言えますが、日本古来の伝統的な行事からすれば、2月3日の節分が新年を迎えることになります。年の瀬を一年の決算として、1月に新しい年を迎えるための計画を立案し、2月3日の節分の日に鬼を追い払って立案した計画を実施に移すということになります。言い換えますと、企業運営においては、蓄積したDNAを2月3日を境に、新年に向かって再構築させるというのではなく、転換させるとでも言いましょうか、思い切った戦略、それを具体化していくための戦術が必要になります。 

企業運営の転換と意思決定

 人間そのものがなかなか再構築と転換と言う意味合いの区別が出来にくく、言葉では再構築、転換が必要で、今年はそれを実践して行かなければ、我が社は生き残れないと意を強くして語るトップが多いと言えます。しかしながら、再構築・転換のどちらの言葉を選んでも、それをどのように実践して行くのかという根本的な方法が重要になると思います。ひとつの方法として、未練は残るでしょうが、一旦、関わってきた事柄を清算するということも考えられます。これは、非常に辛い選択になるでしょうが、一年を経て見ればその意思決定が良かったと思えるはずです。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了<br> 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役<br> 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師<br> 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問<br> <br> 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。<br> <br> 所属学会<br> 日本経営システム学会会員<br> 米国リスクマネジメント協会会員