グリーンリカバリー技術 ”脱炭素化の進展とコスト効果”

増加し続けるCO2

 コロナ経済の蔓延とロシア戦争が相まって、未だに世界経済は混とんとしています。この状況は、ここしばらくは続くと考えるのが、ごく自然なことでしょう。しかしながら、脱炭素化は待ったなしの状況で、経済が混とんとしてようが、戦争が継続してようが、それらとは真逆に増え続けていることは周知の通りです。このままでは、さらに天候異変を引起し、甚大な被害をもたらすことは、誰もが分かることです。

脱炭素化の進展とコスト効果

 こうした状況の中で、さっそう登場した水素エネルギー、燃焼時にCO2の排出を低減させることができる再生エネルギーなど、脱炭素化に向けてセンセーショナルを引起しましたが、コスト効果から見ますと、話題と実利の相反現象が目の当たりに迫ってきたと言えます。
 ある意味では、勇み足で超えようとした脱炭素化の贖罪が、混沌とした世界経済の中で、浮き彫りにされたと思われます。これから重要なことは、CO2を限りなくゼロにすることができる技術が重要になると思います。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了<br> 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役<br> 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師<br> 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問<br> <br> 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。<br> <br> 所属学会<br> 日本経営システム学会会員<br> 米国リスクマネジメント協会会員