新製品・新事業テーマの創出 ”新規テーマ創出と今後”
COVID-19以前から、ほとんどの企業では新規テーマの創出を断念した経緯があります。新規テーマを創出には、大変な労力を要し、それが当たるかどうか判断がつかないためだからと言えます。そのような多大な労力を費やすより、目先の欲しがる製品をテーマとした方が、より楽な道を歩むことができます。しかながら、コロナ禍も日常的な出来事のようになった今、ほとんどの企業が新規テーマを持ち合わせていないことに、不安を感じ始めたのではないでしょうか。
それは、消費者の購買意識が、企業が一方的に推察できるようなものではなく、多様性と言いますより、その場しのぎなのか、それとも長い間使用していくものなのか、そういったある種の選別性が明確になったからと言えます。最近のニュースでは、パナソニックがテレビの生産を打ち切るような話題が出ております。これが本当かどうかはわかりませんが、今まで培ってきた製品をいとも簡単に整理してしまう、いわば経営意識の欠如とでも言いましょうか、その判断を経営の合理化という旗印のもとに、何のはじらいもなく捨て去ってしまう、誠にはずかしい世の中になりました。
今一度、新規テーマ創出の苦労とその先にある憂いを思い起こし、新製品の誕生に邁進していく時代の到来を期待したいと思います。