グリーンリカバリー技術 ”CO₂固定化プロセスの静かな完成”

9月末、CO₂吸収から固定化までの一貫したプロセスのうち、 吸収ユニットと焼成前の脱水設備が静かに完成を迎えます。

この技術は、単なる炭素材料の生成ではありません。 層構造の制御、欠陥の抑制、官能基の選択性、格子の忠実性—— 複数の要素が精密に統合された構造体です。

ラマン分光による評価では、炭素格子の秩序性と層構造の再現性が確認されており、 それは「黒鉛」でも「グラフェン」でもない、 機能と思想が交差する炭素構造体と呼ぶべきものです。

この取り組みは、研究のためではなく、 社会実装に向けた設備設計と工程改善のためのもの。 静かに、しかし確実に、技術が思想に近づいていく過程です。

ご関心のある方は、ぜひ現地でその構造をご覧いただければ幸いです。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了<br> 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役<br> 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師<br> 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問<br> <br> 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。<br> <br> 所属学会<br> 日本経営システム学会会員<br> 米国リスクマネジメント協会会員