グリーンイノベーション ”技術は“物”ではなく、人と人の関係の中で育つ”

昨日、CNP設備の製作を担当してくださった技術者の方と、対面で話をする機会があった。
設備という“成果物”は確かにそこにあるのだけれど、その裏側には、図面にも仕様書にも書かれない「技術者同士の対話」が必ず存在する。

CNP設備をつくる過程で、私たちは何度も議論を重ねた。
温度の取り方、反応場の構造、材料の癖、そして“どうすれば技術が前に進むのか”。
その一つひとつは、単なる技術的な判断ではなく、技術者としての姿勢や哲学が問われる場面だった。

昨日のミーティングでは、当時のやり取りを思い出しながら、
「技術は、物ではなく関係の中で育つ」
ということを改めて感じた。

設備は完成した瞬間がゴールではない。
そこから先、技術者同士の信頼や対話が続くことで、設備は“生きた技術”へと変わっていく。
昨日の会話は、そのことを静かに思い出させてくれた。

夕食の席では、技術の話だけでなく、これからのものづくりのあり方についても語り合った。
技術者が技術者としての眼を取り戻すためには、こうした“人と人の対話”が欠かせない。
設備をつくることも、技術を磨くことも、結局は人の営みの延長線上にある。

技術は、関係の中で育つ。
そして、その関係を丁寧に紡ぐことこそが、未来の技術をつくる。

昨日の時間は、その原点を静かに思い出させてくれる、豊かなひとときだった。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。 所属学会 日本経営システム学会会員 米国リスクマネジメント協会会員