新製品・新事業テーマの創出(環境修復・技術テーマの創出) ”世界経済の低迷と地球の温暖化”

世界経済の行方

 IMFが修正版として発表(6月)した2020年の世界経済成長率は、新型コロナウイルスの影響をまともに受けて-4.9%と予想したことは周知の通りです。この数値は、WEO(世界経済見通し)よりかなり低くなっています。新型コロナウイルスは、世界経済に予想以上の打撃を与えたといえます。
 こうした現況でも、IMFは2020年後半には緩やかな回復をすると、どこからそのような楽観的な見方が出来るのかわかりませんが、残念ながらあまりにも満ち足りた世界にどっぷりと浸っている方の発言と取られても仕方がないと思います。しかしながら、世界経済は、確実に破綻することは間違いないと思います。

世界経済の低迷と地球の温暖化

 経済活動がかなり後退したのと比例して、CO2の排出量も少なくなっていることは事実でしょう。この現象は、当たり前と言えば当たり前のことで、工場の稼働率が下がれば、使用電気量も減るので、全体的にはCO2の排出量が低減されます。しかしながら、同時に「地球の温暖化をストップしよう」という大義名分も、パンデミックだからということをお題目にして、いつの間にか飛んでいってしまったように思います。
 こうした逆境の中でも環境修復は、人類にとって永遠の課題であると思います。したがって、どのような経済環境下に置かれようが、環境修復に向けた技術の開発、言い換えれば、技術テーマの創出を怠らないようにしたいものです。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了<br> 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役<br> 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師<br> 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問<br> <br> 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。<br> <br> 所属学会<br> 日本経営システム学会会員<br> 米国リスクマネジメント協会会員