グリーンリカバリー技術 ”CO2分離・処理技術開発とCAT”

CATとは?

 英国ロンドンの中心からおおよそ360km離れたCAT(Centre for Alternative Technology)は、ミッドウェールズの廃止されたスレート採石場の跡地を利用し、1973年に設立されました。設立主旨は、1970年代に起きた石油ショックと化石燃料の環境への悪影響に対する懸念の高まりに対応して、代替技術を実験するためのコミュニティセンターとしてスタートしました。45年以上にわたり、CATは人々にインスピレーションを与え、情報を提供しながら持続可能性を追求し、現在では環境破壊抑制に向けて実用的なソリューションを作り上げ、学士号、学位授与まで発展させてきたことは周知の通りです。
 CATは、現代の風力タービンの開発に役立った風力発電の初期の実験から、太陽光発電のプロトタイプの作成まで、研究と革新の長い歴史を持っています。
 それらの活動を通して、CATは環境に対する貢献をしていますが、自然の中に位置しているために、上述したように英国ロンドンから遠く、鉄道で行く場合には、バーミンガムから支線に乗り換え、マッキンレー(Machynlleth:ウェールズ語)まで3時間、マッキンレーからさらにバスで20分という英国らしい田舎町とでも言いましょうか。逆に、辺鄙な場所であるがゆえに、環境破壊抑制に真剣に取組んでいる人々しか訪問しないという、まさに環境に対する踏み絵とも言えます。
 現在のCATは、BBCオータムウォッチホストの一人として選ばれ、ミッドウェールズの自然を英国全土のリビングルームに持ち込むための方策を提供しています、是非、一度来訪していただければと思います。

CO2分離・処理技術開発とCAT

 こうした熟知した環境に対する貢献の中で、CATは特に、現在は英国が主導するゼロカーボンミッションに携わり、純ゼロ排出量に到達する方法のモデルを提供しています。弊社が開発したCO2の分離・処理技術は、CATに触発され、またはその魅力に引込まれて、ここまできたと言えます。
 CO2分離・処理技術は、CATの理念に触発され、独自の発想と執念で進めてきました。地球温暖化による環境破壊が進む中で、人々にひとつの希望を与えることができる技術であると確信しています。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了<br> 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役<br> 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師<br> 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問<br> <br> 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。<br> <br> 所属学会<br> 日本経営システム学会会員<br> 米国リスクマネジメント協会会員