新製品・新事業テーマの創出 ”新型コロナウイルスの影響を超えたテーマ創造”
製品開発者のモチベーション
新型コロナウイルスの影響とともに世界経済の枠組みと秩序が、同時に崩壊したように思える今日この頃です。さらに、混迷を深める米国大統領選もあますところ2日となり、世界の視線は米国に集まっていると思います。しかしながら、トランプ大統領が再選されて米国の大統領選が終わったところで、今までのあらゆる枠組みが元に戻るわけではありません。
こうした状況の最中であっても、「ものつくり」は粛々と進めなければいけないと思います。企業も人も年齢を重ねてきますと、大局を見て判断しなければならないと思い始めます。しかしながら、新製品開発の基本は、大局ではなく消費者に何を提供し、それがどのように貢献していくのかという、極めて純粋な目標になります。この純粋な気持ちを、企業も開発者も世界の混沌とした状況を傘に着て、忘れてしまったのではないでしょうか。逆に、忘れてしまった方が楽かも知れません。
新型コロナウイルスの影響を超えたテーマ創造
では、改めてモチベーションを向上させる方法はと自身に問いかけますと、それは、まさにテーマ創造であると言えます。混沌とした世情であるが故に、企業、人々を牽引するテーマです。ひとつの例として、GE(ゼネラル・エレクトリック)を思い出します。GEが不況に陥った時に発した「エジソンに戻ろう」というスローガンで、見事に再生したことを思い出します。 2021年のテーマは、新型コロナウイルスの影響を脱却するために、 「エジソンに戻ろう」ではなく「過去に未練を残さず新たな人生の道」とでも言いましょうか、単純な新製品であると思います。言い換えますと、機能を最小限に絞った、しかも品質に優れた製品と思います。