新製品・新事業テーマの創出 ”サンタクロースとテーマ創造”(新型コロナウイルスの影響を超えて)
Merry Christmas !
クリスマスを迎え、今まで獏としていた気持ちから、新たな期待へと転換できる予感を感じます。今年は、中国武漢から発症した新型コロナウイルスの影響を受けて、すべての出来事が一変してしまったと言える一年でした。歴史上から見れば、稀に見る一幕であったとも言えるのではないでしょうか。その一幕が、それぞれの人生に、どのように作用し、どのように転換したのかと言えば、まさしく順応してしまった、あるいは、適用せざるを得ない状況に陥ったとでも言いましょうか、折角、変わるチャンスでもあったはずが、そのチャンスを逃しかけているのではないかという今日この頃でしょうか。
人類は、クライシスを乗越えるたびに、感性を刺激し発想の転換を誘引したと言われますが、段々その感性が失われ、無事にその難所を超えれば、これにこしたことはないという、一種の安堵感に浸る日々に充足してしまったのではないかと思われます。同時に、ものつくりの精神も発想の転換という言葉から、現状をいかに充足させて行くのかという、いわば、場当たり的な対応になっていると言わざるを得ません。
こうした閉塞感が漂う状況に鑑みますと、ものつくりにとってみれば、まさにテーマ創造という言葉が的中すると思います。それは、テーマ創造に奥深く潜む期待であり、夢であり、それらを実現するための勇気であると言えるからです。
リスクは、人の弱みにつけ込み、その弱みという隙に入ってくる一種の獏とでも言いましょうか、誠に嫌な存在です。この獏を一掃するためには、サンタクロースが運ぶ夢のプレゼントの中に潜む宝によって、自身の弱み(隙)を埋めることが必要と思います。その弱み(隙)が埋まれば、新たなテーマ創造によって出来上がった新製品をサンタクロースに代わって、我々自身が人々に提供することを期待したいと思います。