新製品・新事業テーマの創出 ”過酷な時代と新製品開発”
新たな時代の創生
2021年も早や2か月を過ぎようとしています。ここに来て、新型コロナウイルスの影響だからという言葉も、ある意味では形骸化してきたのではないでしょうか。なぜならば、昨年は「新型コロナウイルスの影響」という大義名分を旗印にすれば、何でも許された年だったかも知れないからです。しかしながら、現実を直視したとき、大勢の人々は、誰が悪いのという一種の責任転嫁をしている場合ではないと、気づき始めたのではないでしょうか。
これを現象と置き換えますと、新製品開発も同様な立場に置かれていたと思います。ほとんどの開発者は、疲弊のどん底に追いやられたと思います。それは、企業自身がどうのこうと言いますより、人間としての尊厳を問われた年であったと言っても過言ではないからです。つまり、人類が短時間で変わるためには、カタストロフィックな一瞬があっても不思議ではないと言えます。
こうしたことに鑑みますと、新製品開発も上記の混沌とした中で、どのような方法を持って、他より一歩半先を歩んで行くのかということになるのでしょう。まさに、新たな時代の創生と言えるのではないでしょうか。
過酷な時代と新製品開発
人は、どん底になった時に、そこからどのように這い上がるのかという、大きな大命を天から受けていると思います。それを簡単に「こうすれば」という答えを持ち合わせてはいません。しかしながら、大切なことは粛々と自身の道を今後も歩んで行くことではないでしょうか。
新製品開発の道程は、過去に限らず現在・今後ともに”茨な道”を歩むことは間違いないと思います。しかしながら、そうした道程の中で自身が磨かれ、それが世に出た時に、消費者のニーズをとらえる製品になると信じます。それを支えるのが、テーマの創造と言えます。