新製品・新事業テーマの創出 ”リース製品の到来と部分最適論の復活”
リース製品と定期的なメンテナンス
いくら何でも、今年の秋ごろには収まるだろうと言われながら、この状況では2022年末まで収束しないだろうというワードまで出始めたCOVID-19の今日この頃です。企業においては、在宅勤務がほぼ定着し、新製品開発も新たな局面を迎えています。特に、製造業では工場の稼働率が軒並み減少し、2022年3月の決算では疲弊した結果になるだろうと言われています。しかしながら、新製品を期待する声も多く、新製品の良し悪しを厳格に査定する人々が増加していると言っても過言ではないでしょう。また、新製品の購入方法も大きく変わりつつあり、今までのような高額な自動車から、空気清浄機のような小型なものにリースを利用しての購入が多くなってきています。
こうしたことに鑑みますと、新製品開発の基本的な考え方も大きく変更されると言えます。つまり、リース製品であれば、定期的なメンテナンスで製品の不具合をチェックできるために、今までのような5年、10年保証という仕組みを、開発時に考慮しなくても済むことになります。なぜならば、定期的なメンテナンスで不具合部品を交換できる仕組みさえ構築しておけば良いからです。
リース製品の到来と部分最適論の復活
では、リース製品が台頭してきた場合、新製品開発はどのように変わるのでしょうか。それは、品質保証という鉄の囲いを一気に取っ払う方法、つまり、部分最適論の復活と言えます。だからと言って、品質管理に手を抜くということではなく、定期的メンテンナスごとに部品の品質ランクを決めるということです。
製造業における在宅勤務が励行される中で、今までのものつくりを踏襲していくことは難しく、それを推し進めようとすればするほど、企業経営が立ち行かなくなると思います。