新製品・新事業テーマの創出 ”フリーディメンジョンと名付けた設計方法”
在宅勤務から在勤へ
緊急事態宣言の解除によって、数日の間に在宅勤務から通常勤務へと戻りつつある企業が多くなってきました。長いトンネルから、やっと抜け出すことができそうな状況になり、さあこれからだというところでしょうか。在宅勤務にさらされているときは、職に対する不安を抱え、たくさんの人々が早く元に戻したいという気持ちを持っていたのではないでしょうか。しかしながら、緊急事態宣言が解除されてから数日経た今日、朝の満員電車で通勤することはストレスを抱えるという、真逆な言い方をする人々が、あっという間に増えたように思います。約2年と言う苦しんだ歳月を、ほんの数日でひっくり返すような様(さま)は、まさに人間だからできる技(わざ)なのかも知れません。
こうしたことに鑑みますと、熾烈な過当競争の中で、七転八倒を繰返しながらなんとか進めてきた新製品開発の現場に、後戻りするのではないかと思います。折角、在宅勤務も定着しつつある中で、新たな新製品開発の仕組みも生まれようとした矢先に、元の木阿弥とでも言いましょうか、開発者自ら同じ道を辿ろうとしているのではないかと心配をしております。
フリーディメンジョンと名付けた設計方法
しかしながら、人間は賢い生き物なので、戻りつつ実は進歩しているような、いわばバネのような道を辿るのかも知れません。ある意味では、COVID-19の影響で、約2年の休暇を貰ったと言えば、それなりの充電はできたのでしょう。この与えられたチャンスとも言える月日を過ごした今、要領の良い新製品開発に取り組むことができるのではないかと言えます。それは、まさにDXを使用した開発とでも言いましょうか。特に、僅か27インチのPCを通して開発ができる仕組みであると思います。在宅勤務で培った滞在型設計方法に、関係者がWebを通していつでも参加できるフリーディメンジョン設計方法の到来です。