グリーンリカバリー技術 ”CO2を消失させる技術 (CCUDM)”

2021年のエネルギー産業で台頭しました話題は、「脱炭素化は大丈夫だろうか」ということに尽きると思います。年初めの頃は、水素がクリーン社会を作るというイメージが横行し、中盤から終盤になりますと天然ガスの価格が高騰したために、石炭をエネルギー源とした政策に逆戻りしつつある年であると言えます。しかしながら、脱炭素化イコール水素という言い方は別にして、異常気象は人間生活に多大な被害を持たらしています。妄想的なことを説いている時間はなく、今、排出されているCO2を消失させることが重要ではないかと思います。

こうしたことに鑑みますと、CCSというCO2を地中に埋め戻す技術は存在していますが、弊社開発中のものを中心に、CO2を消失させる技術(CCUDM)こそが待ち望まれる技術とは言えないでしょうか。我々人間にとって、蜃気楼的な幻想に浸る時間はもはや消え去り、CO2を消失させる技術に目を向けることが重要と思います。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了<br> 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役<br> 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師<br> 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問<br> <br> 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。<br> <br> 所属学会<br> 日本経営システム学会会員<br> 米国リスクマネジメント協会会員