グリーンリカバリー技術 ”今こそ脱炭素化”

経営者の素質と脱炭素化

 ロシアのウクライナ侵攻によって、世界のエネルギー事情は大きな変貌を遂げました。そのドラスティックな動きが、脱炭素化へ影響を及ぼし、いつの間にか「脱炭素化」という言葉のトーンが下がっているように思います。しかしながら、脱炭素化のスローガンは、今が本場であると言っても過言ではないでしょう。この時期にこそ、脱炭素化の数値目標を掲げ、それに邁進していく企業こそが、10年先まで悠々とした経営ができると信じます。言い換えますと、日本流の諺でいえば、災い転じて福となすとでもいいましょうか、まさに経営者の素質が問われる時期に差し掛かりました。

今こそ脱炭素化

 こうした厳しい環境の中で、脱炭素化を推進して行くためには、脱炭素化を着実に進めて行く本当の技術が重要であると思います。他力本願的に政府の補助金を狙うことに力を注ぐのではなく、自社を救う本当の技術開発が必要であると思います。真意のある人々は、見せかけのスローガンを見破るスキルを持ち、本当の経営者を見出すことを心待ちしていると思います。今こそ、脱炭素化です。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了<br> 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役<br> 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師<br> 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問<br> <br> 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。<br> <br> 所属学会<br> 日本経営システム学会会員<br> 米国リスクマネジメント協会会員