新製品・新事業テーマの創出 ”三本の矢と新製品開発”
世界経済と経営者の変貌
世界経済の状況は、いろいろな出来事によって、変貌すると言われます。年初に、その年の目的を設定しそれを達成するために邁進していくことが、資本主義の基本であると言われて続けてきました。しかしながら、現状の様(さま)をどのように表現すれば良いのでしょうか。
一言で言えば、性根を据えた経営者がいなくなったと言えるのではないでしょうか。言い換えますと、創立時の精神を数十年にわたって持ち得る人がいなくなったとも言えます。今の世情を見ますと、まさに心情を持ちえた人、あるいは企業が台頭するのではないかと思われます。
三本の矢と新製品開発
この現象は、新製品開発にも共通していると思います。それは、いかなる時代に遭遇しても新製品開発のプロセスは変わらないと言うことです。日本の生産力の強さは、まず第一に人、その次に機械のはずです。しかしながら、いつの間にかそれが逆転してしまい、その現象に経営者が気づかないことが大きな課題と言えます。なぜならば、経営者は自らのの安住の地を求めるために、株主への還元を優先したことだと言い切れます。
いかがでしょうか。確かに決算上は会社として売上が増大し、おおきな利益を確保できました。しかしながら、技術力はいかがでしょうか。それは半減したと言えます。ここで重要なことは、凶弾に倒れた安倍元首相がはなった「三本の矢」のうち、最後の矢をまっとうすることであると言えます。この矢を素直に受けた企業が、新製品開発の覇者になるでしょう。