新製品・新事業テーマの創出 ”新製品開発の国内回帰”

円安と経営

 2022年も終盤にさしかかり、新製品開発に携わる開発エンジニアの方々は、今年一年の締めくくりに向けて、エンジンを全開しているのではないでしょうか。丁度、米国では中間選挙結果の秒読みが始まり、共和党の前進で、株価も上がっているようです。しかしながら、ここ数か月間に起きております円安は、輸入企業においては、大きな赤字となって、経営を圧迫している状況と言えます。
 こうした経営環境の中で、国内生産への回帰がにわかに騒がれ始めていますが、2009年ほどの勢いには至ったおりません。なぜならば、経営者の方々は、そうち円安の一休みして落着くだろうと、まるで第三者的な見方でいるからと言っても過言ではないでしょう。

新製品開発の国内回帰

 しかしながら、円安がストップになるのは、ロシアが仕掛けたウクライナへの戦争で、ある程度の終焉が見え始めた頃と言えるでしょう。まだまだ、先の話です。
 こうしたことに鑑みますと、やはり生産の国内への回帰を積極的に推し進めた方が、得策であると思います。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了<br> 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役<br> 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師<br> 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問<br> <br> 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。<br> <br> 所属学会<br> 日本経営システム学会会員<br> 米国リスクマネジメント協会会員