新製品・新事業テーマの創出 ”コロナ渦脱出と新製品開発 (Escape from Covid-19 and a New Product Development)”
顧客の声と一時のカンフル剤
おおよそ23年前に、新製品開発の基本を「顧客の声を第一とする」というスローガンを上げた企業を思い出します。言い換えますと、テーマ創造よりも顧客の御用聞きになれば、売れる製品が作れるという考えに基づいたものでした。
あれから23年、それらの企業は、鳴かず飛ばずであったり、中国企業へ身売りしたり、あるいは潰れてしまった企業もあります。確かに、自身でテーマを創造するという行為は、そんなにたやすくできるものではありません。顧客に寄り添っていた方が、自身も楽に成るでしょう。しかしながら、それは一時のカンフル剤にしかならないということが言えます。
コロナ渦脱出と新製品開発
これほどまでに、日本の経済が浮上しないという現実は、いつの間にか定着してしまい、その安住の地に身を置くことに慣れてしまったと言えるでしょう。このような何とも言えない、いわば無気力に近い状況を脱していくには、カンフル剤ではなく、テーマ創造を根底から見直すことが必要と思われます。
本日からマスク着用が猶予され、コロナ渦もひと山乗り越えたという認識が漂い始めると思います。私自身、今を「コロナ渦払拭」の元年と思い、新製品開発に向けて、新たな気持ちでテーマ創造に取組んで行きたいと思います。過去の栄光は、すでに過ぎ去ったのです。