グリーンリカバリー技術 ”再生可能エネルギーと可視化”

脱炭素化と石炭火力の増大

 ロシアが仕掛けた長引く戦争によって、世界のエネルギー事情が大きく変貌したことは周知の通りです。特に、脱炭素化の主流でもあった石炭火力撤廃も影を潜め、発展途上国の大国となった中国では、逆に増加の一途を辿っています。まさに、やったもの勝ちとでもいいましょうか、制御が聞かない世の中になったと言えます。
 しかしながら、天に向かって唾を吐けば、必ず自身に降り注ぐことになり、その大きさは倍から3倍と言われています。また、人の弱みに付け込むような”やから”も同様な報いを被ると言われています。
 

再生可能エネルギーと可視化

 それはそれとして、脱炭素化が進んでいないように見えますが、実は着々と再生可能エネルギーの利用は増えており、ドイツではエネルギー使用量の15%まで成長したと言われています。ある意味では、やればできるとでも言いましょうか。
 しかしながら、再生可能エネルギーが増加したと言っても、実際のところ何が再生可能エネルギーなのか、良くわからないことが現実と思います。したがって、数値の可視化ではなく、モノとしての可視化が必要になってくると思います。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了<br> 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役<br> 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師<br> 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問<br> <br> 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。<br> <br> 所属学会<br> 日本経営システム学会会員<br> 米国リスクマネジメント協会会員