グリーンイノベーション ”Series 2:CNPと地域技術者の新しい役割 — 産業を“創る側”への転換”

CNP(Carbon Nexus Process)が地産地消モデルへと舵を切ったことで、 地域技術者の役割は、従来の「地域課題を解決する存在」から、 地域産業を新しく創り出す存在へと静かに変わり始めています。地域で発生したCO₂を、 地域で固定化し、 地域で素材へと変換する── この一貫プロセスが地域内で完結するようになったことで、 地域技術者は新しい三つの役割を担うようになります。

1. 地域のCO₂資源化を担う技術者

CO₂を「処理するもの」ではなく、 地域が使うことのできる資源として扱う思想を理解し、運用する役割です。

地域技術者は、

  • CO₂の回収
  • 固定化の条件調整
  • 地域特性に合わせた素材化の最適化

といった“資源化の起点”を担います。

2. 固定化→素材化を統合する技術者

CNPの特徴である 吸収 → 固定化 → 素材化 の一貫プロセスを、地域内で統合的に扱う役割です。地域技術者は、 固定化の安定性を確保しつつ、 素材化(準グラフェン生成)の条件を地域の環境に合わせて調整することで、 地域に新しい素材産業の基盤をつくります。

3. 地域産業の新しい価値を創出する技術者

素材化されたCO₂(準グラフェン)は、 地域に新しい製造業・新しい産業を生み出す可能性を持っています。

地域技術者は、

  • 地域企業との連携
  • 新素材の用途開発
  • 地域産業の再構築

といった“産業創出者”としての役割を担うようになります。

地域技術者の役割変化が生む未来線

  • 地域がCO₂を「使う側」へと変わる
  • 技術者が“課題解決者”から“産業創出者”へ進化する
  • 地域内で素材産業が立ち上がる
  • 地域経済がCO₂を循環資源として扱うようになる
  • 地域が自立したカーボン・エコノミーを形成する

CNPは、地域技術者の役割を再定義し、 地域産業の未来線を静かに書き換えています。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。 所属学会 日本経営システム学会会員 米国リスクマネジメント協会会員