新製品開発成功のカギ ”研究開発のマネジメントはWhatから始まるのではなくWhyから始まる”
研究開発のマネジメントは、概略的に述べればWhy→What→ How→分析解析結果の統合などの順に行なうのが効率的であると言えます。Whyは経営ビジョン、コアビジョンに相当し、問題意識を可視化して明確化を行います。Whatは研究目的に相当し、Whyで可視化された経営ビジョン、コアビジョンの意思決定を行います。Howはどのような技術を使うかの探索に相当し、実証研究を行います。研究開発マネジメントのプロセスの中で重要なことは、Howの実証研究から実用化研究に向けてのディシジョンボックス、つまり暗黙知をどのように形式化して製品化へ連動させるのかです。Howの技術探索の精度を上げるためには、 Howに連動させるWhat、Whyを明確にしておくことが前提条件になります。
ところが、暗黙知を形式化するときに100%的中した技術を選定することが難しいため、Why→What→How→What→Whyの循環を繰り返して行なうことも想定しなければなりません。この繰返しを行いながら段々収束の方向へと進めることが肝要で、目先の成果を得ようとするマネジメントではかえって発散することになってしまいます。
経営者の多くは短期的な視野で研究開発を見ているために、研究開発のマネジメントに携わるマネジャーはどうしても経営者との間に相反することが多くなります。したがって、研究開発におけるマネジメントは、暗黙知を形式化するスキルまたは支援体制を構築できるかが要となります。
このように、暗黙知を形式化するためには、Whatから始まるのではなくWhyから始まることになります。