グリーンイノベーション ”CNPと地域技術者の新しい役割 — 地産地消モデルが生み出す技術の再構築(その3)”

CNP(Carbon Nexus Process)事業を地産地消モデルへと舵を切ったことで、一つの大きな変化を目の当たりにしています。それは、地域技術者の役割が根本から変わり始めているということです。従来、地域技術者は「地域の課題を地域で解決する」ための存在でした。しかしながらCNPが示す未来線は、これを一段深く進めます。
地域で発生したCO₂を、 地域で固定化し、 地域で準グラフェンへと変換する。この一貫したプロセスが地域内で完結することで、地域技術者は単なる“課題解決者”ではなく、地域の産業を新しく創り出す存在へと変わります。

CNPは、地域技術者に次の三つの新しい役割を与えます。

  • 地域のCO₂資源化の担い手 CO₂を「処理するもの」ではなく「使うもの」へと変える思想を扱う技術者。
  • 固定化から素材化までを統合する技術者 吸収→固定化→素材化を一つの流れとして扱う“地域循環型技術者”。
  • 地域産業の新しい価値を創出する技術者 CO₂由来素材を使った新しい製造業・新しい産業の起点をつくる役割。

地産地消モデルは、 地域技術者の活動範囲を狭めるどころか、むしろ地域の中で新しい産業を生み出す力を与えます。CNPは、地域技術者を「未来の産業を創る存在」へと変える技術です。その変化は、静かですが確実に進んでいます。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。 所属学会 日本経営システム学会会員 米国リスクマネジメント協会会員