グリーンイノベーション ”CNP由来の準グラフェンの未来性”

CNP(Carbon Nexus Process)由来の準グラフェンについて考えるたびに、材料開発の本質は「用途」ではなく「機能」にあると感じます。新しい材料が生まれると、私たちはつい「何に使うのか」を先に考えがちです。しかしながら、本当に重要なのは、その材料が持つ本質的な特性を理解し、その可能性を広げていくことではないでしょうか。

CNP由来の準グラフェンは、CO₂の固定化技術から生まれた新しい材料です。その検討を進める中で、環境分野、エネルギー分野、先端材料分野、さらには放射性物質処理分野など、多様な応用可能性が見え始めています。技術の価値は、初期に想定した用途だけで決まるものではありません。むしろ、材料が持つ本来の機能を深く理解することで、新たな市場や社会課題との接点が生まれていきます。

私は近年、材料単体の性能だけではなく、「異なる材料との関係性」にも関心を持っています。材料と材料が接する界面をどのように設計し、制御するか。その違いによって、同じ材料であっても発現する機能は大きく変わる可能性があります。次世代材料開発の鍵は、単一材料の追求だけではなく、界面における新たな機能創出にあるのかもしれません。

技術の未来は直線ではなく、枝分かれしながら成長する樹木のようなものです。CNP由来の準グラフェンが、これからどのような分野と結び付き、どのような価値を生み出していくのか。その可能性を楽しみながら、一歩ずつ前進していきたいと思います。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了 役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役 講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師 顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問 1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。 所属学会 日本経営システム学会会員 米国リスクマネジメント協会会員