グリーンイノベーション ”地域の未来から、技術を考える”
CNPは地域の未来に何ができるのだろうか
地域の未来を考えるとき、私は最近、技術から出発しないことが大切なのではないかと考えています。
新しい技術がある。だから、それを地域で何かに使えないだろうか。それも一つの考え方です。しかしながら、私は少し順番を変えてみたいと思います。
CNPを地域に当てはめるのではなく、まず地域の未来を考える。
その先に、CNPにできることが見えてくる。
地域には、それぞれ異なる歴史があり、産業があり、自然環境があり、そして暮らしがあります。同じように見える課題であっても、地域が違えば、その意味も、求められる答えも違うはずです。だからこそ、「この技術を、どこに使えるだろうか」から始めるのではなく、「この地域は、これからどのような未来をつくりたいのだろうか」という問いから始めてみる。
一つの地域から、未来の源流をつくる
その未来を考えていく中で、CO₂、エネルギー、環境、インフラ、材料、産業、人材といった地域固有のテーマが見えてきます。そこで初めて、「CNPには何ができるだろうか」という問いが生まれます。私は、CNP(Carbon Nexus Process)を地域の未来に対する「答え」として置きたいのではありません。むしろ、地域の未来を考える中から生まれてくる新しい可能性に対して、CNPという技術をどう結びつけることができるのか。その試みは、すでに一つの地方都市で始まっています。短期的な成果を求めるものではありません。十数年という時間軸の中で、地域と技術がともに育ち、そこから新しい価値が生まれていく。その積み重ねが、やがて一つの地域を越えて、我が国の地域未来を考える新たな源流の一つになっていく。私は、その可能性を見つめています。