時間を味方に―創造的還元期のはじまり
時間を味方に
一生懸命に前へ進んでいるのに、なぜか焦ってしまう。そんな時が、誰にでもあるのではないでしょうか。私も長い間、「前へ進むこと」と「急ぐこと」を、どこかで同じように考えていたのかもしれません。けれど最近、ようやく少し違う景色が見えるようになりました。
急がなくても、前へ進むことはできる。
そして、時間は追いかけるものではなく、味方にすることができる。
今日は、そのことについて少し書いてみたいと思います。
振り返れば、いろいろなことがありました。前へ進まなければならないと思った時期もありました。結果を急いだこともありました。なかなか動かない現実を前に、焦りを感じたこともあります。それでも歩き続けてきて、ようやく今、一つのことに気づきました。
時間を味方にしていい。
これは、立ち止まるということではありません。諦めることでもありません。むしろ、急がなくても前へ進めるようになった、ということなのだと思います。
これまで私は、未来を追いかけてきたのかもしれません。
まだ先へ。
もう少し早く。
次は何をすべきか。
いつも未来の方へ、自分から近づこうとしていたように思います。
しかし、これからは少し違います。
未来を追いかけるのではなく、未来が育つのを待てるようになる。
種を蒔いたなら、芽が出るまでには時間がかかります。芽が出ても、すぐに大きな木になるわけではありません。人も、技術も、地域も、おそらく同じなのでしょう。必要なことをして、種を蒔く。そして、育つための時間を与える。その「待つ時間」もまた、前進の一部なのだと、今は思えるようになりました。
今日、これまで歩いてきた時間に静かに感謝しながら、こんな短い詩が浮かびました。
時間を味方に
三つの杜に、
これまでの感謝を置いてきた。
急がなくていい。
止まらなければいい。
これからは、
時間を味方に、還してゆく。
これからの時間を、私は
「創造的還元期(The Age of Creative Return)」
と呼ぶことにしました。
これまで受け取ってきたもの。
学んできたこと。
考えてきたこと。
そして、経験してきたこと。
それらを、自分の中だけに留めるのではなく、少しずつ社会へ、地域へ、そして次の世代へ還していく。
そのためにも、もう急ぐ必要はありません。
ただし、止まらない。
止まらず前進。されど、急がず。
余裕を、速度ではなく時間に変える。
ようやく、そんな歩き方ができるところまで来たように思います。
これからは、時間を味方に。
静かに、歩いていきます。