新製品・新事業テーマの創出 ”市場の二極化と新製品”
サプライチェーンの変貌
度重なる世界経済の停滞とサプライチェーンの変貌によって、新製品開発そのものが大きく変わってきたと言えます。市場構成を見ますと、身近で使用するもので耐久性を望まないものは、それなりの価格帯で販売しているショップで購入し、ある程度の耐久性・品質を必要とするものは、高価な価格であっても購入するという、言い換えれば、価格の二極化が、いつの間にか定着したと言えるでしょう。
市場の二極化と新製品
こうした価格構成の中で、新製品をどのような方法で作り出していくのか、この現象は一見何の変哲もなさそうに見えますが、実はその裏には大変は変革を強いられていることに気づかないでいると言えます。
それは、消費者の求める意欲がどこにあるのか、それをどのような方法で見出すのかなど、それらの方法論が見当たらないからです。従来のテーマ創造の方法では、その難局に対応できないとも言えます。かと言って、このまま締めくくってしまえば、消化不良のみが残るまさに後味の悪に読み物になってしまいます。
では、どのような策、あるいは方法があるのでしょうか。それは、5年先、10年先の世情をニュートラルな視点で見通すことであると言えます。