ジョンクェルコンサルティング [Jonquil Consulting Inc.] ジョンクェルコンサルティング [Jonquil Consulting Inc.]

新製品開発成功のカギ ”研究目標とコア技術”

 研究目標を新製品と連動して考える場合、いくら研究目標を明確にできても、基本となるコア技術を持っていなければ、研究目標を具体化することは難しいといえます。なぜならば、基本技術が用意されていなければ、開発のプロセスも構築できないし、技術評価もできないからです。さらには、研究開発の投資規模の算定、定量的なリスク評価などもできないことも要因に挙げられます。
 こうしたことを乗り越えて、研究目標のコアとなる技術がOnly Oneを目指したものなのか、First Oneを目指したものなのかによって、市場の占有率と期間が大きくことなります。First Oneを目指した技術は、技術開発の過程でよく起こる暗黙知を形式化、別の言い方では設計化することに成功したもので、その企業の持つ本流技術を製品化したものです。一方、Only Oneを目指した技術は、匠の技をコア技術(質)とし製品及び/製造ノウ・ハウをブラックボックス化した製品となります。Only One技術を持つことによって、市場を長く占有できるといわれています。このOnly Oneの代表的な製品は、皆様おなじみのウィンドウズです。Only One技術は、ブラックボックス化して保有することが多いために、特許も取得しません。したがって、技術を模倣されることもありません。これを、事実上の特許、つまりディファクトスタンダートと言います。
 このように、新製品開発にはいかに基本となるコア技術が重要であるかがわかるはずです。言い換えますと、新製品開発の基本はコア技術であり、コア技術は研究目標と強く連携することになります。もちろん、コア技術は実用化研究と連動して行なわなければ、その優位性を評価することはできません。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了
役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役
講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師
顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問

1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。

所属学会
日本経営システム学会会員
米国リスクマネジメント協会会員

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