新製品開発の可視化・定量的リスク評価 ”開発計画で全容把握”
効率的な新製品開発の可視化・定量的リスク評価を行う場合、計画段階で改善・改良型の製品なのか、新規型の製品なのかによって、可視化・定量的リスク方法が異なります。改善・改良型の開発は、今までの技術、ノウ・ハウ、部品、材料などが、70%以上利用できるものといえます。新規型の開発は、改善・改良型製品と異なり、利用できるものが50%以下、あるいは、もっと少ないものになります。開発が見誤りを起こす要因は、改善・改良型製品ではなさそうだ、かといって新規開発型でもなさそうだとう、いわば改善・改良型と新規型の中間を表すような製品開発に、「やればなんとなる」という安心感を先取りした考え方をしていることです。ある意味では、悪しき習慣を引きずっての開発とでも言いましょうか、経験が豊富な開発者ほど陥りやすいと言えます。
こうしたことを未然に防ぐためには、開発を計画する段階で、ざっくりした可視化を行い、どこがリスクの急所になるのか、解決策があるのかなどの議論が必要です。