新製品・新事業テーマの創出 “単純なテーマほど売れる製品になるのでは”
思考回路のギャップ
混沌とする世界経済の中で、ものづくりの精神は昔も今も変わりないはずです。それは、人間を取り巻く環境は、大きく変遷したことは周知通りです。確かに、社会生活を取り巻く環境は、冷暖房の完備、Amazonによるネットでの購入、SNSによる情報の共有など、数限りなく便利になりました。しかしながら、人間の思考能力は、どれほどの変化を遂げたのでしょうか。人それぞれが抱える課題、悩み、心配など、AIを使って一瞬のうちに吹き飛ばすことができるのでしょうか。この投げかけに、誰もがノーと答えるでしょう。であれば、人間生活にとって、最低限必要な道具を用意すれば良いのではという、いわば昔に戻るような思考になってしまいます。おそらく、そうではないのでしょう。
単純なテーマほど売れる製品になるのかも
こうしたことに鑑みますと、新製品・新事業テーマの創造とは、何をどのようにすればよいのでしょうかという素朴な疑問に立ち返ります。非常に悩ましい問題です。この疑問に対する回答を持ち合わせているわけではありませんが、これもあれもというあまり余計な機能を載せた製品よりも、「この製品はこれが特徴です。誰にも負けません。といった製品の方が、かえって単純で受けられるかもしれません。あまり難しく考えず、単純なテーマほど、売れる製品になるのかも知れません。