新製品・新事業テーマの創出 ”創造力を兼ね備えたリーダーの育成”
白物家電衰退の経緯
パナソニックさんが、半導体分野から撤退するとのニュースを聞き、次はパナソニックさんの前身である松下電器の基本でもある白物家電からの撤退のニュースとなるのでしょうか。東芝さんも経営の失敗から、白物家電事業を中国企業に売り渡し、今度はパナソニックさんも同様な道を歩くのでしょうか。誠に残念なことです。三種の神器と言われた白物家電すべてが、中国を含めたその近辺の企業に、売り渡されるという事態は、まさにものつくりの原点がなくなってしまうのではないかと思案する次第です。筆者も、白物家電開発に長くコンサルティングを提供してきましたので、開発現場の過酷さは身に染みております。しかしながら、そこまで追いやった元凶は、経営者の失態と量販店のルールなき販売合戦などであると言えます。
衰退の経緯
ここ20年と言っても良いと思いますが、白物家電の開発現場では、開発エンジニアの抱える課題が多すぎて、それを納期までにクリアーできない日々の連続です。この状況を脱却する方法として、新製品のテーマ創造を提案し、その代表作が、T社さんが開発・販売したドラム式洗濯機でした。しかしながら、その後も開発に新たなテーマ創造しましたが、衰退の一途を辿りましたことは周知の通りです。
解決策
では、今後、白物家電の復活はあるのでしょうか。答えは、イエスです。どのよう方法で、イエスと言えるのでしょうか。それは、創造力を兼ね備えたリーダーの育成とそのリーダーによるグループに全権を委任し、テーマ創造と同時に開発・上市の仕組みを作ることです。これを「テーマ創造と開発・上市」の同時励行と位置付けます。一度、試してはいかがでしょうか。