ジョンクェルコンサルティング [Jonquil Consulting Inc.] ジョンクェルコンサルティング [Jonquil Consulting Inc.]

新製品・新事業テーマの創出 ”新製品開発とロードマップ”

公的支援の限界

昨年あたりから騒がれ始めました「太陽光発電パネル生産・販売からの撤退」が、いよいよ本格化してきました。2010代から国策として奨励された太陽光発電に関わる種々な新製品は、公的資金を背景に「我を、我を」と猫も杓子も参入してきました。当時の電力会社は、1キロワットあたり平均して3円~4円のコストで電気を生産していましたが、国による太陽光で生産された電気の買取は1キロワットあたり37円でした。しかしながら、年々買取額が減少し、今では1キロワットあたり12円になりました。つまり、公的な支援があったので、太陽光発電は成り立ったのですが、公的支援が低額された途端に、「太陽光発電パネル生産・販売からの撤退」となるわけです。

新製品開発を生まない背景

このような状況では、息長く開発していくための原動力は失われ、とても新製品が生まれる環境では無いと言えます。やはり、開発責任者と経営者の判断能力の脆弱性の表れではないかと思われます。

具体的な解決策

それでは、どうしたら活力を得た新製品化が生まれるのでしょうか。それは、新製品開発のテーマを創造するときに、製品価値とはいろいろな意味を持ちますが、まず製品寿命を見据えることが重要であると思います。言い換えますと、新製品戦略の中で何を主目的とするかです。奇抜なアイデアを売り物とするのか、この部分にOnly oneの技術が仕組まれている、あるいは、機能性に富んでいるなど、あれもこれもではなく、この1点がこの新製品の価値を表しているということになります。つまり、一種の端的なロードマップとでも言いましょうか。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了
役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役
講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師
顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問

1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。

所属学会
日本経営システム学会会員
米国リスクマネジメント協会会員

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