新製品・新事業テーマの創出 ”ほんの一粒の真珠”
現在の開発環境
熾烈な過当競争が続く中で、新製品を創出する開発現場では、昼夜をとわず混沌とした状況を呈している。この様は、企業自らが引起したことであり、新製品に対する果敢な取組をいつの間にか忘れてしまったように感じられる。
時代の変遷とともに、企業も人もその時代に適応して変わってきたが、ものつくりの考え方、方法は、100年の月日を経ても変わらない。言い換えると、やらなければならないことをやらなければ、クレームとなって跳ね返ってくるからである。
突破口はあるのだろうか?
学問に王道はないと言われるように、新製品開発にも王道はない。そのように述べたら身も蓋もないだろう。、突破口はあるのだろうかという問いに対しての答えは、イエスである。どのようなことでもよいので、自身のモチベーションを高めることを常に心がけることである。少しでもモチベーションが上がったら仕事に取り掛かる、モチベーションが下がれば仕事から離れて、モチベーションを高めることに努力する。これを1日の中で繰返し行うことである。つまり、果報は寝て待てではなく、果報は練って待て、つまり、モチベーションの高揚は工夫して待つということでしょうか。
テーマ創出と果報
果報の原点は、まさしくテーマ創出と言える。自身の眼力を信じて、5年先、10年先の世情を見抜くことである。そこから、斬新という言い方ではなく、ほんの一粒の真珠が出てくるはずである。それが引金となって、新製品のアイデアを創出できるはずである。