新製品・新事業テーマの創出 ”テーマ創造と上市”
テーマの意味合い
新型コロナウィルスの影響が論じられる前までは、テーマ創造という言葉自体、耳に入らなくなったように思いました。しかしながら、収束感がやや感じ始めた昨今は、にわかにテーマ創造の期待が生れつつあると言えます。この現象は、新型コロナウィルス攻略の一手は、マスクであったと言えるからでしょうか。これほどまでに成熟した社会構造の中で、我よ我よと競ってマスクを買いあさったわけです。後は、密を避けるという行動でしょうか。ふっと一息入れますと、新型コロナウィルスに対してはいずれもローテクしか、その効力を発揮することができなかったと言えます。
こうしたことに鑑みますと、人類が遭遇するクライシスに対しては、それに対抗する技術的な手段は無いと言っても過言ではないかも知れません。そうなりますと、限りなく進化を追う新製品のテーマの持つ意味は、いったい何なのだろうかという素朴な疑問を持ちます。新製品は、文明をリードさせていくものではなく、人類の満足度を極限まで追い求めるという言い方が適当かも知れません。
テーマ創造と未知の世界
少し早い言い方になりますが、新型コロナウィルスを教訓としたテーマ創造とはとの問いに対して、その答えはその製品の価値を磨き出すことであって、あれもできますこれもできますということではないと言えます。つまり、機能の再整理とでも言いましょうか。再整理した機能に、5年、10年先の世情をニュートラルな視点で垣間見て、そこからテーマを見出し、機能へと落し込むことが必要であると言えるのではないでしょか。