新製品・新事業テーマの創出 ”企業理念・研究理念と企業テーマ創造”
新型コロナウィルス元年と企業テーマ創造
新型コロナウィルスの影響が拡大する中で、企業運営は明るい見通しのないまま2020年も終盤に入りました。かと言って、何も努力していないのではなく、努力の甲斐がないと言った方が適切かも知れません。一部のニュースバリューでは、DX化を推進することで、企業の再生を煽っているようですが、それぞれの企業の基幹に当たるものを再生できなければ、企業としての立ち位置を固めることはできないと言っても過言ではないでしょう。
かつての日本は、何度となく未曽有の危機を乗越えながら国家の安定を築き、企業も確かな成長を遂げてきたはずです。それらを支えた背景には、国家であれ企業であれ理念があったはずです。しかしながら、バブル経済崩壊後、人々の持つ理念が大きく変わり、特に、道徳観的な人間の徳というものが失われ、同時にモチベーションが大きく減退したと言えます。それでもバブル経済崩壊後、失われた20年と言われながらも何とか国家、企業の繁栄を持続し、30年を経た今日に至っていると思います。その僅かな成長を支えてきたものは、まさしく理念であり、理念に支えられた企業テーマであると言えます。
理念と企業テーマ
新型コロナウィルス禍の中で、「企業理念・研究理念と企業テーマ創造」と題してブログを書きながら、ふっと脳裏に企業テーマとはなんなのだろうかという素朴な疑問と言いますより思いが浮かびます。その答えは以外と簡単で、企業が従業員、家族、協力会社などを引き連れて通ってきた長い道程そのものであると言えるのではないかと思います。したがって、こうあるべきだというあるべき論を展開すれば展開して行くほど、理念と人とのギャップを大きくして行くのではないかと思う次第です。
それでは理念に裏打ちされた企業テーマとは何か、この答えは企業自身が何をしてきたのか、そのしてきたことが何をもたらしたのか、この部分を明確にすることが企業テーマで言えるのではないと思いました。