新製品・新事業テーマの創出 ”在宅勤務の定着とテーマ創造”(新型コロナウイルスの影響を超えて)
新型コロナウイルスの影響と在宅勤務
第2波、第3波の新型コロナウイルスの影響が押し寄せ、世界経済は益々混乱の一途にあると思います。我が国おいては、マスク着用を基本として、できるだけ密にならないように心がけながら、日々の生活を何とかクリアーしていると言った方が良いかも知れません。しかしながら、生活様式は晴天の霹靂のごとく、ドラスティックな転換を余儀なくされたと言っても過言ではないでしょう。
その主な現象は、在宅勤務であると言えます。おおよそ、20年も前から在宅勤務の励行が唱えられ、企業においては数々の試験的な試みが成されましたが、思うような進展もありませんでした。しかしながら、新型コロナウイルスの影響で物事が一変し、在宅勤務は一晩で定着したと言えます。また、在宅勤務について、強いられる方も不安はあるものの、他もそうだからという、ある意味では日本人のDNAなのかも知れませんが、「仕方ない」という大義名分が、そうさせたと思います。
在宅勤務の定着とテーマ創造
在宅勤務によって生活様式が変わり、同時に生活必需品、耐久消費財などの購入方法も大きく変わりました。製品・商品そのものの内容の変化はないものの、ネットを通した購入方法が、従来よりも10倍になったとの報告もあります。ネットを通して製品・商品がたやすく手に入るようになったために、開発側にとっては供給量が増加したことで、製品・商品開発力が減退してしまったと言えます。
本来であれば、新型コロナウイルスの影響で生活様式が一変したように、製品・商品開発方法も新たな考えを導入するチャンスであったはずですが、逆に経営者、開発者は楽な方向へと舵を切ってしまったために、そのチャンスを逸してしまったと言っても過言ではないでしょう。しかしながら、在宅勤務が定着して行く中で、必ず新製品・新商品を好む時期がくるはずです。それは、2021年の夏ごろから始まると予測します。この時期に合わせた新製品・新商品のテーマ創造が必須であると思います。