グリーンリカバリー技術 ”CO2削減量とモニタリングによる証明”
CO2低減プログラム
脱炭素化を推進する中で、CO2の削減量をどのように証明していくのか、この課題が長い間、忘れられていたように思います。しかしながら、経済産業省、環境省が、やっとこの重要さに視点を置き、開発をスタートすることになりました。ほんの一筋ですが、経済産業省採択プロジェクトで、筆者の提出した調査報告書(2021年8月公開)の一部を利用していただき、感謝しています。
この報告書の中では、「CO2低減プログラム」としておりますが、CO2の削減量を数値として上げるのは良いことですが、それを担保する手法がなければ、その数値の正しさを証明することはできません。したがって、手法をプロセスに置き換えて、技術を束ねながら新たな技術の開発が期待されると思います。
CO2削減量とモニタリングによる証明
CO2の削減量をモニタリングによって、どの程度削減されたか、削減量を何がしかの方法によって検知することになります。まず、浮かぶのがセンサーでしょう。しかしながら、センサーでCO2を感知しても、それをどのように量として把握するのか、排出源のどの場所を感知するのかなど、いざ開発に邁進しはじめますと、そう簡単にはいかないということに気づくはずです。
また、世界の排出権取引に参加するのであれば、国内で開発したモニタリングプロセスを世界標準に乗せて行くことも重要な要素になると思います。