新製品・新事業テーマの創出 ”環境修復への積極的な果敢”
環境修復の全盛期
環境という大きな仕組みは、誰が作ったのだろうかという素朴な疑問を持ちます。考えて見れば単純なことで、さして難しいことではないはずです。人間、動物など生きるものが存在すれば、環境汚染が始まるからです。最初は、極めて小さい汚染から、経済発展を遂げれば遂げるほど、汚染が広がるわけです。
本来であれば、小さいうちに修復対策を施していれば、現在の半分以下の汚染で済んだかも知れません。しかしながら、生き物のエゴという計り知れない欲求から生まれる発展は、いつの間にかマイナス要因を増長させたと言っても過言ではないでしょう。
このような文章を書きながら、おおよそ20年前も同じようなことを言っていたのではないかと自問自答する次第です。
環境修復、つまりミチゲーションの台頭
ミチゲーションという言葉が台頭したのは、ブリタニカ国際大百科事典小項目事典の解説によれば、環境面での等価交換ともいえる考え方で、米国で広がり、日本では 1993年静岡県清水市 (現静岡市) で制定された「興津川の保全に関する条例」が先鞭をつけたとのことです。つまり、大規模な開発などによってそこなわれる自然に見合った規模の自然をなんらかの方法で復元させ、破壊を保全で相殺する方法とも記述しています。
おそらくミチゲーションという言葉は、オリンピック・パラリンピックが終わったあたりから、その重要性が再認識されるのではないかと思う次第です。