新製品・新事業テーマの創出 ”長引く新型コロナウイルスの影響と新製品開発”
新型コロナウイルスの影響拡大と世界構造
新型コロナウイルスの影響は、終息する気配も見せず、延々と感染のすそ野を広げています。と言っても、ロックダウン解除後、徐々に経済活動は再開されていると思われます。巷の噂では、10月にはワクチンが開発されるだろう、ワクチンが開発されれば、80から90%程度まで経済活動が復活されるだろうと、かなり大きな期待をワクチンに寄せながらの状況であると思います。
しかしながら、仮にワクチンが開発されたとしても、世界経済が 80から90%程度まで回復するでしょうか。そんなことが起こるわけがないという答えを否定する人は、誰もいないと言っても過言ではないでしょう。なぜならば、ものの生産、売り買いは、自国だけで完了するものではなく、特に、ものつくりにおいては世界が一種のサプライチェーンとなっているために、先進国が新型コロナウイルスの感染をワクチンによって抑えても、途上国にはそう簡単にワクチンが配布されるとは限らないからです。
長引く新型コロナウイルスの影響と新製品開発
新型コロナウイルスの影響が長引けば、ものつくりの観点からすれば、消費者は購入を控えると予測することは当然なことでしょう。だからと言って、企業は新製品を世に送り出さなければ、経営が成り立って行かないはずです。この解決の糸口は、どこにあるのでしょうか。また、2021年3月から4月にかけて、本当の経済危機が訪れると筆者は予測しています。
こうした状況の中で、新製品開発現場では何をしたら良いのかということになるでしょう。それは、長引く新型コロナウイルスの影響による経済危機を乗り換えるためには、今までの製品価値の棚卸しをすべきと思います。とにかく、あれもこれもという機能をそぎ落とし、身軽な新製品開発を励行した方が良いと考えます。