ジョンクェルコンサルティング [Jonquil Consulting Inc.] ジョンクェルコンサルティング [Jonquil Consulting Inc.]

グリーンリカバリー技術 ”CO2削減量とモニタリングによる証明(その2)”

人類創世からのひずみ

日毎に増す異常気象は、いつの間にか人間生活に溶け込んできたように思います。人間は、逆境に遭遇しますと、その逆境を克服するために、英知を結集して事にあたり、その行為が新たな技術を発明し、次の世代につなげてきたわけです。しかしながら、環境といういわば人類創生の傍ら、ひずみとして蓄えられてきた存在が、すでに”ひずみ”では処理できないような状況になってきたと言えます。一方では、こうした”ひずみ”を少しでも削減させるために、粛々と解決方法を見出してきた研究者、技術者、企業なども多く存在します。
今、一番大切なことは、2030年、2050年、2070年に向けた環境保存のシナリオを立案し語ることではなく、現にあるCO2をどのような技術をもって、具体的に削減するのかという、現実的な対応策であり、それをモニタリングによって、どのように証明していくのかということではないでしょうか。

CO2削減量とモニタリングによる証明

CO2の排出源は、エネルギー源によって異なることは周知の通りです。それと同じように、火力発電所であれば、設備のどの箇所でのCO2の排出量を把握すれば、排出削減量を証明できるのだろうかという、単純な疑問に遭遇します。他の排出源についても同様なことが言えます。今までに、モニタリングによる証明と一口で申し上げてきましたが、そう簡単に解決できる方法はありません。
言い換えますと、CO2削減と表裏一体を成す証明という言葉は、CO2削減のための技術を開発するほどの重みを背負っていると言えます。つまり、CO2の排出量を把握するという意味は、人類創世からの”あく”を取除くという言葉に置き換えた方が、より現実的であると思います。

落合以臣

1952年10月(生) 東京都出身、英国ウェールズ大学大学院修了
役職 株式会社ジョンクェルコンサルティング 代表取締役
講師歴任 早稲田大学 社会科学総合学術院招聘講師
顧問歴任 岩手県陸前高田市 環境浄化顧問、日本テトラポッド株式会社 技術顧問

1975年大手プラントメーカー千代田化工建設株式会社に入社。海外および国内の大型エネルギープラントの設計・建設に従事。1990年退社、1990年6月株式会社ジョンクェルコンサルティングを設立、現在に至る。現在では、建設案件に対応した競争入札の急所から試運転までの効率化を目指したプロジェクトマネジメントの導入、製品開発の可視化・定量化の指導、トレンド予測による製品テーマの創造、環境技術に関する開発などを実践している。

所属学会
日本経営システム学会会員
米国リスクマネジメント協会会員

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