グリーンリカバリー技術 ”EUタクソノミーと脱炭素化の道標”
人類と経済は表裏一体を形成する
人類創世の流れとそれを支える経済活動の流れは、二層流の呈を成していると言えます。この地球に人類が誕生してから現在に至るまでに、人類にとって少しでも住みやすい環境を構築するために、技術の進歩があり、その進歩が経済をより大きくしてきたと言えます。いわば、人類と経済は表裏一体を形成し、それがあまりにも大きく成長してしまったために、その成長の過程で排出され蓄積されてきた老廃物が、地球の包容量を超えてしまったと言った方が適切かも知れません。特に、二酸化炭素の増加は、その代表格と言えます。
人間は、ある意味では複雑でありながら、一方では単純であるとも言えます。なぜならば、二酸化炭素を引合に出せば、増加したのだから、それを捕獲して地中に埋め戻せば、万事解決に向かうという発想だからです。人類と経済が表裏一体を形成するのであれば、経済と表裏一体を成すのが採算性であると言えます。一時(いっとき)は、採算性を度外視にしても、それを克服できれば、採算性を伴う経済を再生できるかもしれません。しかしながら、二酸化炭素の増加は、人類が生き続ける限り排出されます。したがって、二酸化炭素と息長くお付き合いしていくことが得策であると思います。
EUタクソノミーと脱炭素化の道標
二酸化炭素に上手く寄り添って行くためには、いつになっても変わらない支えになるものが必要です。そういう意味では、EU環境委員会で脱炭素化の一環として作成された「EUタクソノミー」が、良いお手本になると言えます。その理由は、企業が「EUグリーンボンド」などの公的な認証を受けたり、サスティナブル・ファイナンス関連の公的支援を受けるためには、その資金使途がEUタクソノミー基準を満たすことが必要になるからです。是非、ご覧ください。