新製品・新事業テーマの創出 ”価格の二極化と開発の二極化”
価格の二極化
低価格製品が定着した現状で、目的に対応した消費者の目利きも優れてきていると言えます。例えば、耐久消費財である冷蔵庫の価格でも、もちろん機能の取り揃えもありますが、安い製品では5万円、高いものでは30万円を超える高級な製品まで用意されています。デフレが進む中で、安い製品も売れていますが、高い製品も同様に売れています。この現象は、今後しばらくは続くと思われます。
こうした状況を通して新製品を新事業として考えた場合、ものつくり論の本筋は変わらないでしょうが、価格の二極化が進み新製品に対する価値観が大きく変わってしまったと言えます。
開発の二極化
では、今後も価格の二極化が顕著に進むと仮定すれば、どのような開発の仕組みが必要になるのでしょうか。それは、開発部の二極化を押し進めることであると言えます。今までは、同じ部署の開発エンジニアがすべてをまかなっていましたが、今後は徹底したDX化を図り、設計を二分化することだと思います。法的にも働き方に規制を強いられる今日、DX化を基本にした開発の二極化が期待されます。