グリーンリカバリー技術 ”脱炭素化と技術の呪縛を超えて”
自ら招いた技術の呪縛
脱炭素化という欧州が発信した言葉の波に乗せられて、やれ水素だ、やれアンモニアだと、多額の投資を行い現状に至っています。産声を挙げてからすでに5年が経過し、まさに採算性という実利を検証する時期に差し掛かりつつあると言えます。誰もが、水素、アンモニアを原料とした場合、採算性に見合うはずがないと知りながら、それを反故にして水素、アンモニア生産への道をひたすら走ってきたわけです。今となって見れば、今後もこのような投資は続くはずがないと思いつつ、水素・アンモニア利用の道を思い鎖を背負いながら、茨の道を歩んでいくのでしょう。まさに、事業自得とでも言いましょうか、脱炭素化に引きずり込まれた技術の呪縛から逃げることができない状況にあると言えます。
脱炭素化と技術の呪縛を超えて
こうした現実化した状況の中で、どのような方法を持って乗り越えて行くのでしょうか。それは、今ある脱炭素化ロードマップ上にある技術について、すべてし去ることから始まると言えます。一旦、消し去れば、そこから新たな道を発見し、自然のうちに今までの技術が包含されることになるでしょう。
言い換えますと、発想の転換を引起すために、一度白紙し戻し、そこから次の展開が見えてくるはずです。ただ、白紙に戻すという行為は、ではやりましょうと言うようなそんなに簡単にできることではありません。今まで企業・自身が一種のプロパガンダしてきたことを白昼にさらすことになるからです。
しかしながら、それを出来た企業、自身が新たな脚光を浴びることになりますが、それまでの険しい道のりを耐えることが難しい、だから成功者は数少ないといえるのでしょう。この数少ない成功者を夢見て、今までのものを捨ててみてはいかがでしょうか。