グリーンリカバリー技術 ”脱炭素化の形骸化”
脱炭素化というワードが発せられてから、おおよそ20年の歳月が経過したように思います。幾多の世界経済の混乱を超えながら、脱炭素化というワードそのものは変わりなく、脱炭素化は脱炭素化として生き続けています。しかしながら、そのワードを支える確固たる技術が未だに存在しないという、まさに嘆かわしい現状でもあります。
我が国においては、経産省、NEDOをはじめとして、多くの研究助成金を搬出しております。しかしながら、その大半は脱炭素化を支える技術に貢献していないというのが現実です。その背景には、優れた研究者が育たない、あるいはもともと頭の良い人がいなくなったと言っても過言ではないかもしれません。嘆かわしいことです。
こうしたことに鑑みますと、頭の良い人育てる、言い方を変えますと、地頭(じあたま)の良い人を育てると言いますより発見することの方が適切かも知れません。翻って見ますと、地頭の良い人は1000人に一人、いや10万人に一人かも知れません。しかしながら、その無限分の一の確率の推敲の中で、脱炭素化を支える確固たる技術が生まれるのかも知れません。